【帯状疱疹】皮膚の痛みや水膨れが現れたらすぐ受診すべき

公開日: 更新日:

 現在も進行中の世界最大規模の帯状疱疹の疫学調査「宮崎スタディ」がある。1997~2011年の15年間にわたり、宮崎県皮膚科医会に属する皮膚科診療所39施設と総合病院の皮膚科7施設を受診した帯状疱疹の初診患者7万5789人の集計結果によれば、「帯状疱疹は冬に減少し、夏に1・22倍増加」。

 また、香川県小豆島で50歳以上の住民約1万2500人を3年間追跡調査した結果でも、水ぼうそうが少ない7~9月に帯状疱疹が多いという結果だった。

「ただし、2014年から水痘ワクチン(水ぼうそうのワクチン)が小児において定期接種になり、水ぼうそうは減少しています。冬の流行も見られなくなりました。つまり、“冬は帯状疱疹が少なくなる”という状況が変わってきているのです」

 帯状疱疹の症状は、ピリピリする皮膚の痛み、赤い発疹、水膨れなど。体の片側に出て、知覚神経に沿って症状が表れるのも特徴だ。

「痛みがそれほどでない人、赤い発疹が狭い範囲にしかできない人、放っておいても自然に治る人などもいます。しかし、帯状疱疹は赤い発疹や水膨れが出てきたら速やかに皮膚科を受診すべき。治療が遅れると、赤い発疹や水膨れなどの症状はなくなっているのに痛みだけが続く『帯状疱疹後神経痛』に移行する人もいます」

 どうしても発症したくない人には、帯状疱疹に対するワクチン接種という手もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃