6秒待てば穏やかに 現役医師に学ぶアンガーマネジメント術

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 渥美院長自身は、医療スタッフが医療用語を正しく使わないときなどにムッとくることがあるそうだが、注意する前に、「自分が注意する内容や伝え方が正しいか」を一呼吸おいて考えるという。「医療用語を正しく使うべき」というのは渥美院長の価値観で、怒りというのは、自分の「べき」と、他人の「べき」が異なるときに起こるものであるということを理解することも大事だという。

「たとえば、新入社員が会社の電話を一向に取ろうとしなかったら、先輩社員としては怒りたくなりますよね。それは、『会社の電話は取るべき』という自分の中のルールから、その新人が外れているからです。しかし、この『べき』の基準は世代によっても変わる。固定電話を取った経験がない、いまの若者は、電話とは自分の携帯にかかってくるもので、それ以外は他人への電話なのだから取るのは失礼であり、取らないべきという『べき』を持っているかもしれないのです。その『べき』の違いまで想像できると、ただ怒鳴りつけるのではなくて、違った注意の仕方もできるのではないでしょうか」(渥美院長)

 怒りのコントロールについて、虎の門病院精神科部長などを歴任し、89歳のいまも現役精神科医として「虎の門山下メンタルクリニック」で診療を行う栗原雅直医師は、このように話す。

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