著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

原因はカートリッジ 電子たばこで肺疾患が激増し死者40人

公開日: 更新日:

 電子たばこが原因とみられる重い肺疾患がアメリカで激増。その原因物質が今回初めて特定され、大きなニュースとなっています。

 この肺疾患は、せき、呼吸困難、胸の痛み、吐き気や嘔吐(おうと)、下痢、発熱などの重い症状を伴うもので、9月に当連載で取り上げた段階での全米の患者数は約200人。初めての死者も出ました。さらにその後も症例は増え続け、11月上旬までに患者数は2051人に達し、死者も40人に及んでいると米疾病対策センター(CDC)が発表しています。CDCでは「電子たばこの何がこのような重篤な肺疾患を引き起こすのか」と原因物質の特定を急いでいました。その過程で、「THC」というマリフアナ成分入りのカートリッジとの因果関係が疑われるようになりました。

 研究者が患者29人の肺組織を調べたところ、そのすべてからビタミンEアセテートが検出されました。また同時に8割以上の患者からもTHCが検出されたため、THC入りの電子たばこカートリッジに添加物として含まれているビタミンEアセテートが原因と分かったわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃