著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

半年で6キロの違い 毎日体重を量るだけでダイエットできる?

公開日: 更新日:

 数多くのダイエット法と称するものが、メディアにはあふれています。食べ過ぎないでバランスの良い食事を心掛け、運動の習慣を持てば痩せる、ということは分かっていても、それを続けることはとても難しいことです。

 どうしても「○○を食べるだけで痩せる!」というようなフレーズに、太り気味の人は飛びついてしまうようです。

 それでは、たったひとつの習慣を持つだけで確実なダイエット効果があり、科学的にも証明されているようなダイエット法はあるのでしょうか?

 実はひとつだけあるのです。それが、毎日必ず体重を量る、というダイエットです。量って何かをする、という義務は何もありません。ただ体重を量るだけです。しかし、それだけで体重が確実に減るのですから不思議です。以前、「レコーディングダイエット」と呼ばれ流行になった方法です。

 なぜこうした現象が起こるのでしょうか? それを分析した研究が、2015年の栄養学の専門誌に掲載されています。

 体重を毎日量る人と、量るように指示されても、数日に1回は忘れてしまう人を比較したところ、毎日量る人の方が、たった半年で6キロも体重が減少していました。実は毎日体重を量る人は、間食を控えたり外食の回数を減らすなどの食生活の改善を積極的に行っていたのです。

 大事なのは生活習慣で、毎日体重を量ると、それを促すような効果があるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?