帯状疱疹で脳梗塞とアルツハイマーの発症リスクが高くなる

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「彼女から私のところに連絡があり、すぐ来院してもらいMRIを撮りました。すると右の椎骨動脈解離を起こしていたのです。即座に東京女子医大で治療を開始、命に関わることなく現在に至っています」(清水俊彦氏)

 この女性は帯状疱疹ウイルスの抗体価も高く、これはつまり帯状疱疹ウイルスが増殖していることを示す。

「帯状疱疹と関連しているのは脳血管障害だけではありません。アルツハイマー型認知症や、厚労省の難病指定である多発性硬化症のリスクを高めることも分かっています」(清水俊彦氏)

 対策としては、帯状疱疹ウイルスワクチンが有効だ。これが、帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制する。厚労省は、帯状疱疹を起こしやすい50歳以上に「予防できる」と承認しているが、50歳以下もOK。帯状疱疹を発症したばかりの人は、数カ月後、抗体価が下がってきてから接種するのが良い。過去に帯状疱疹を起こしたことがある人も二度とかからないわけではないので、ワクチン接種の検討を。

 アルツハイマー型認知症は治療薬がない。ワクチンで予防ができるなら、その意味は大きい。

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