新型コロナでマスクが手に入らない…必須の花粉症「薬」対策

公開日: 更新日:

「花粉の飛散が増える時間帯に薬の効果が薄れることもありません。朝、症状がつらい人は、前日の夜から貼って備えることもできる。眠気などの副作用も少ない。使い勝手のよい薬なのですが、医師から患者さんに“飲み薬か、貼り薬か”と提案することが少なく、あまり知られていません」

 次に「重症患者にも効く薬」とは、昨年末に承認された「ゾレア(一般名オマリズマブ)」。アレルギー反応に関係するIgE抗体の働きを直接阻害するという、従来薬とは異なる作用機序を持つ。従来薬では症状を抑えられなかった重症患者に処方される薬だ。2~4週間に1回の皮下注射になる。

「抗ヒスタミン薬などを併用する薬ですが、従来の薬をほぼやめられるほどの効果があります。眠気の副作用もあまりない。ただし、ゾレアの使用が認められるのはいくつかの条件を満たした場合で、皮下注射を行える施設も限られています。高額な薬でもある」

 ゾレア使用の条件のひとつに「鼻噴霧用ステロイド薬とケミカルメディエーター受容体拮抗薬の治療を受けたが、コントロール不十分な鼻症状が1週間以上持続」があり、また、皮下注射を打ってから効果が出るまで1週間ほどかかるので、関心がある人は早めに耳鼻咽喉科医に相談しておいた方がいいだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン