前立腺がん治療の一つが「何もしないで様子を見る」こと

公開日: 更新日:

 前立腺がんでは手術や放射線治療、ホルモン療法がありますが、副作用や後遺症はゼロではありません。治療後、排尿障害や勃起不全(ED)が起こり、生活の質が著しく下がる人もいます。「監視療法」を選択すると、治療による合併症がなく、生活の質が維持される利点があります。がんの進行が遅いほど治療しないメリットを得やすくなります。

 米ミネソタ州立大学などの研究チームの分析結果によると、死亡リスクの差は「監視療法」群より手術群の方が約5%低かったものの、統計上は有意な差ではない。逆に排尿障害や勃起不全の症状を起こした人は、手術群の方が明らかに多かった。前立腺がんは、高齢男性が多くかかるがん。死亡率にあまり差がないのなら、自分の「余命」を考えて、「治療」か「監視療法」か、選択することは大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情