著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

7割減の報告も…暖房をかけて寝ると風邪を予防できる?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスに関する連日の報道に、感染予防に対する関心も高まっていることと思います。コロナウイルスに限らず、気温が低くなる冬季は感染症が流行しやすい時期といえましょう。そんな中、冬季における寝室の暖房使用と感染症の関連性を検討した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に2020年3月7日付で掲載されました。

 この研究では、日本に在住している12歳以下の小児311人を対象に、2018年11月から2019年3月にかけて調査が行われました。調査期間中に寝室で暖房を使用していた156人と、使用していなかった155人が比較され、感染症の発症頻度を検討しています。なお、研究結果に影響を与えうる年齢、性別、インフルエンザワクチンの接種状況、呼吸器疾患に関する健康問題について、統計的に補正をして解析されました。

 その結果、調査期間中に風邪を3回以上経験したのは、寝室で暖房を使用していなかった小児と比べて、暖房を使用していた小児で77%、統計的にも有意に減少しました。同様に3日以上の発熱、風邪による3回以上の医療機関受診、インフルエンザ感染症、胃腸炎についても、それぞれ73%、72%、45%、65%、統計的にも有意に低いという結果でした。

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