医師が疑問を呈する コロナウイルス対策「行為の矛盾」

公開日: 更新日:

 普段はしっかりと手洗いをしていながら食事前には手を洗わず、スマホをいじりながらハンバーガー店のフライドポテトを手づかみで口に運ぶ。

 トイレでの手洗いも矛盾に満ちた行動が目につくという。蛇口の栓をひねって手洗いをした後にその手で栓を閉める、手洗いの後、何度も使っているハンカチで手を拭く、ドアノブを触ってトイレを出るなどだ。

 ほかにも家にあるものはアルコール消毒していながら、バッグやリュック、荷物を電車やお店の床に直接置いて部屋の中に持ち込むなど、いずれも矛盾した行為と言わざるを得ないと岩室医師は言う。

「お客さんにマスクを着けさせていながら、そのまま食べる商品をむき出しで販売しているのもどうかと思います。また、手袋で商品を品出しするお店がありますが、手袋を着けた手で商品以外のところを触れば、素手と同じです。素手ならコマメに洗えばいいが、毎回使い捨てる手袋でない限り、ウイルスが付着したまま作業を続けることになります。私から言えば、これも矛盾した対策法です。大切なことは周りに迷惑をかけないためにもまずは自分が感染しないことであり、手にはウイルスが付いていると考えて、口や鼻に触れない、食べ物を直接手で触らないためにどうするかを自分自身で考え行動することです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い