ガイドラインにも記載 「血液浄化療法」は効果があるのか?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の治療といえば、アビガンといった抗ウイルス薬ばかり注目されるが他にも手はある。例えば「血液透析」や「血液吸着療法」といった「血液浄化療法」だ。新型コロナウイルスが体内に侵入すると、それを排除しようとして免疫組織が動きだす。その指令を出したり異物を攻撃したりするためのタンパク質がサイトカインだ。これが過剰に分泌されると全身の臓器にさまざまな悪影響を及ぼす。これを「サイトカインストーム」と呼ぶ。

「北品川藤クリニック」の石原藤樹院長が言う。

「血液浄化療法とは血液から有害なもの、不要なものを除去する治療法です。異常なサイトカインを取り除くのにも有効です。そのやり方はさまざまで透析、ろ過、吸着、分離などがあります。最もよく知られているのが慢性腎不全の患者さんに対する血液透析です。また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性の病気の患者さんには、余計な物質を表面に吸着する物質を血液内に通すことで血液をきれいにする血液吸着療法と呼ばれる方法が試されます」

 新型コロナウイルス感染症の患者に、この血液浄化療法が有効ではないか、というのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  2. 2

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  3. 3

    広陵問題をSNSの弊害にすり替えやっぱり大炎上…高野連&朝日新聞の「おま言う」案件

  4. 4

    福山雅治、石橋貴明…フジ飲み会問題で匿名有力者が暴かれる中、注目される「スイートルームの会」“タレントU氏”は誰だ?

  5. 5

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  1. 6

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    福山雅治“ローション風呂”のパワーワード炸裂で主演映画とCMへの影響も…日本生命、ソフトBはどう動く?

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 10

    国民民主党・玉木代表が維新にイチャモン連発! 執拗な“口撃”は焦りの裏返しなのか?