著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

米で論文報告 マスク着用しても咳エチケットと手洗いが重要

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大しています。感染予防には人混みを避けること、手指の消毒、もしくは手洗いをこまめに行うことが推奨されます。マスクの感染予防効果については賛否ありますが、感染している患者さんが咳やくしゃみをした場合、ウイルスを含んだ飛沫の拡散予防に効果があると考えられています。

 そんな中、咳による飛沫拡散の防止に、マスクがどれだけ効果的なのかを検討した論文が、米国内科学会誌の電子版に2020年4月6日付で掲載されました。

 この研究では、新型コロナウイルスに感染した4人の患者が対象となりました。被験者は、口元から20センチ離れた場所に設置されたシャーレ(検査や実験に用いる丸く浅いガラス皿)に向かって、マスクをしていない状態、使い捨てのサージカルマスクをした状態、布マスクをした状態で、それぞれ5回咳をするよう指示されています。その後、シャーレ中のウイルス量やマスク表面のウイルス量が比較検討されました。

 研究の結果、サージカルマスクや布マスクをつけていても、シャーレからウイルスが検出されました。また、マスクに付着しているウイルスを調べたところ、マスクの内側よりも外側から多くのウイルスが検出されました。

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