新型コロナは「第2のエイズウイルス」なのか 衝撃の論文が

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 その一方でT細胞はB細胞に抗体を作るように指示。指示を受けたB細胞は、そのウイルスに対抗する大量の抗体を作り、この抗体もウイルスの細胞への感染を防ぐ。

 ところが、エイズウイルスは免疫の司令官役のT細胞やお掃除・情報屋のマクロファージなどの免疫細胞に感染し殺してしまう。免疫を失った体はさまざまなウイルスや細菌に侵されて死んでしまうのだ。新型コロナウイルスはエイズウイルスと同じように免疫細胞に感染するというのだ。

「新型コロナウイルス感染症では、肺炎のほかに下痢、脳炎、心筋炎、多臓器不全など全身の臓器に感染症が見られますが、重症の人ではリンパ球の減少もよく見られます。そこで新型コロナウイルスに対するT細胞の感受性試験を行ったところ、新型コロナは遺伝子的に8割同じである重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも有意に感受性が高いことがわかったというのです」

■リンパ球に感染し免疫を破壊

 SARSと新型コロナは体内の細胞に侵入するための入り口としてACE2タンパクを利用することがわかっている。ヒトT細胞にはそれがほとんどないとされているので、新型コロナウイルスがACE2タンパク以外の入り口を利用して細胞内に侵入するのは大いに考えられることだ。

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