壊滅状態のNYからリポート“パンデミック・カースト”の誕生

公開日: 更新日:

 一方、多くの富裕層が、ウイルスのない遠隔地のリゾートなどで何不自由ない生活を送っている。ニューヨークの大病院のCEOが、医療崩壊の最中にフロリダの豪邸にいるとは何事かと怒る人、自宅からテレビ出演するセレブの家が豪邸ばかりでうんざりしたという人も少なくない。

 アメリカではコロナによってこうした格差がますます明白になっている。同じ自宅待機でも、ネット環境や家の広さなどが大きな差を生む。「パンデミック・カースト」という言葉も生まれている。

 日本に関してはここに数字がなくて恐縮だが、自宅待機されている人は時々、家にいたくても働かなければならない人のことを考えてみてはどうだろうか。最前線で働いていらっしゃるみなさんがいるからこそ家にこもれるのである。しっかりこもればこもるほど感染者は減るわけだから、自分だけでなく彼らの命や健康を守ることにもつながる。

 そして何より日本の最前線ワーカーの皆さんには感謝と拍手喝采を送りたいのはもちろん、それなりの手当が支払われていて欲しいと心から願っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした