壊滅状態のNYからリポート“パンデミック・カースト”の誕生

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 NYではZoomで婚姻届を出せるシステムも始まった。

 そんな中で、ある事実に気づく人も増えている。自宅待機は特権だ――と。

 日本も同じかもしれないが、この国で自宅待機しているのは基本ホワイトカラーだ。「ホワイトカラー自主隔離」という言葉もある。この状況でも外に出て働いているのは、医療関係者、養護施設の職員、警察官、公共交通機関の職員、ウーバー・ドライバー、スーパーマーケットの店員、食品や日用雑貨を運ぶトラックドライバー、配達員、清掃員などである。

 最前線ワーカーと呼ばれる彼らは、それだけ外に出て人と接しているから感染する可能性も高い。中でもニューヨークでは、地下鉄など鉄道職員80人以上が犠牲になっている(4月24日時点)。

 そして最前線ワーカーの4割は白人以外の人種で、3分の2は女性、3分の1が低所得者。別のデータでは、ニューヨークを含めアメリカ各都市ではコロナの犠牲になっているのも有色人種、特にヒスパニック、アフリカン・アメリカンの死者が人口比率に比べて高い。感染リスクを冒して働いていれば当然だろう。

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