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清澤源弘自由が丘清澤眼科院長

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

新型コロナウイルス感染で眼が痛くなるのは本当なのか?

公開日: 更新日:

 例えば米国医師会報の眼科専門誌に発表された研究報告です。中国の研究チームが新型コロナウイルス感染症の患者38人を調べたところ、12人に目の異常が認められたそうです。涙の量が増えたり、結膜が充血したり腫れたりするなどの異常が、新型コロナ感染症の症状がより進行した患者に多かったというのです。また新型コロナ患者の治療に携わっている看護師は、重症患者の多くに目周囲の発赤が見られたと言っています。ある高齢者施設の勤務者は「目の充血は全ての患者に見られた症状だ。アレルギーのように白目が充血するのではなく、目の周りに赤いアイシャドーを塗っているような感じにも見えた」と語ったそうです。新型コロナウイルスに感染した患者の1~3%に、こうした目周囲の赤みが表れると考えられています。

 世界的に権威のある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表された研究報告によれば、中国の新型コロナ感染症の患者1000人以上を対象にした調査では、患者のおよそ0・8%に「結膜の充血」が見られたということです。

 ただし、ニューヨーク・タイムズ紙は、新型コロナウイルス感染症と判断するには単に「充血」や「涙量の増加」だけでなく「痛み」を伴うことに注目しています。

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