新型コロナウイルス「超過死亡」から見た本当の死亡数

公開日: 更新日:

 死亡後のPCR検査で新型コロナウイルスと判定されたケースが複数報道されているが、実際はもっと多いのではないか。

 この疑問には、インフルエンザ関連死の推計で発達してきた「超過死亡」の手法が有効だ。欧米では新型コロナにも使われるはずだが、日本では話題にもなっていない。

 インフルエンザ患者のなかには、細菌性の肺炎など、別の病気を合併して亡くなる人も大勢いる。だが正確な人数を把握することが難しい。

 そこで週ごとの死亡数の変動をもとに、インフルエンザによって、呼吸器系の死亡数がどれだけ増えたかを推計し、増えた分を「超過死亡」として計上しようという考え方が生まれた。

 インフルエンザの影響がまったくないと仮定した場合の平均死亡数をベースラインとする。ただし年によって変動があるため、ある程度の幅(95%信頼区間)をもたせ、その上限を閾値とする。そして実際の死亡数が閾値を超えていれば、その分を超過死亡数とし、インフルエンザ関連死として計上するという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ