今夏は熱中症死者が増える可能性 新型コロナ超えの予想も

公開日: 更新日:

熱中症で体調が悪くなる理由は主に2つ。まず1つは、体温が上がることによって、それを下げるために体は汗をかいて乾くときに気化熱で体が冷えるのですが、同時に体の表面の血管を拡張させて、放熱することで体が赤くなります。汗をかくことと、体の表面に血液がたまることで、脱水症状になり、大切な臓器に血液が行き渡らなくなる。これが理由の1つです。2つ目は、本来37度程度でいちばんよく働くように設定されている、脳、肝臓、腎臓などの臓器が、38度、39度、40度と高温になるにつれて、調子が悪くなっていく。この2つが熱中症の主な原因ですね」

 もちろん、夏場の体調不良がすべて熱中症だというわけではなく、病院に行ったらほかの病気が見つかったり、夏場のインフルエンザや、いまだったらコロナウイルスに感染しているということも考えられる。それを判別するためにも、家でひとりで耐えるのではなく、症状が出たら病院で受診することが大切だ。だが、もっとも大切なのは、暑い中で無理して外に出たりして、熱中症にならないことだろう。 (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル