著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ポテトとソーセージの組み合わせは危険 認知症リスク増加

公開日: 更新日:

 ジャガイモやサツマイモなどの芋類は、でんぷんなどの糖質を多く含むという点では、ご飯やパンなどの主食に近いのですが、ビタミンCなどのビタミンが多く、繊維質も多いという点では野菜に近いという、主食と野菜の両方の性質を持っている食品です。そのために、栄養指導の考え方によっても、芋類は主食の仲間になったり、野菜の仲間になったりと、その役割も一定していないのです。それでは、芋類を多く食べることは健康的と言えるのでしょうか?

 今年の神経学の専門誌に掲載された論文に、フランスで12年以上続けられている住民研究の結果が報告されています。それによると、ソーセージやベーコンなどの加工肉と、ジャガイモなどの芋類や、お菓子などを組み合わせる食生活を続けていると、その後、認知症になるリスクが増加していました。これはこうした食品の組み合わせが悪いという可能性とともに、こうした食品を多く食べていると、健康に良い野菜や雑穀、魚介などの食品を食べる機会が少なくなることも影響していると考えられます。

 ポテトとソーセージを食べてビールを飲むというのは、これからの季節には最高の組み合わせですが、食べ過ぎには十分に気をつけて、他の食品もバランス良く取るように心がけるのが、認知症を予防するには賢明であるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ