<6>ウイルスの突然変異が危険とそうでない場合があるのはなぜ(1)

公開日: 更新日:

 突然変異はウイルスの性質を変化させるのか。実は必ずしもそうではない。突然変異によって遺伝情報が書き換わっても、作られるタンパク質が量も質もほとんど変化しない場合もある。また、たとえタンパク質が変異したとしても、ウイルスそのものの性質が変わらない場合も多い。一方、場合によってはウイルスの性質を大きく変化させる突然変異もある。しかし、そのような変異ウイルスのほぼ全ては、感染や増殖の効率が落ちている“出来損ない”である。もともと感染・増殖できていたウイルスを複製するための遺伝情報にエラーが入れば、感染・増殖能力が落ちる変異ウイルスができるのだ。

 しかし、極めてまれではあるが、感染する効率や増殖速度が向上するなどの突然変異が生じることもある。そのような“危険”な突然変異を起こしたウイルスはその後どのような運命をたどるのか、それは次回取り上げたい。

(中川草・東海大学医学部分子生命科学講師)

【連載】第2波に備えよ 新型コロナを徹底検証

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網