食後高血糖の恐ろしさ…検診の血糖値は正常でも油断禁物

公開日: 更新日:

■注目される配合注射薬

 その上で食後高血糖が改善されなければ、薬物治療になる。

「一般的に薬物治療は経口薬から始めますが、経口薬だけでは食後高血糖が改善しない患者さんがいます。その数は3割ほどと言われています」

 その場合、インスリン注射薬に移行するわけだが、以前は1日3回、食事に合わせて注射しなければならなかった。

 今、注目されているのが「インスリン+GLP―1受容体作動薬」の配合注射薬だ。昨年、製薬会社「ノボノルディスクファーマ」が国内初の薬を発売し、今年は「サノフィ」が続いた。

「1日1回で負担が少ない。GLP―1受容体作動薬は食後高血糖を下げる作用に優れていますが、空腹時血糖値に関しては効き目が弱い。インスリンとの配合薬にすることで、空腹時と食後、どちらの血糖値も下げやすくなります」

 臨床研究では、インスリン、GLP―1受容体作動薬をそれぞれ単体で用いるより、配合薬の方が効果が高いと証明されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々