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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

データで読み解く新型コロナの正体 第2波は第1波より弱い

公開日: 更新日:

 しかしPCR検査数が違う。第1波では、最も多い日でも、1500人に満たなかった。第2波では、平日で2500人以上、日曜でも1000人ないしそれ以上が検査を受けている。直近では平日で6000人近く、日曜で2000人近くに達している。検査数が多かった日の翌日は、感染者数が増える。たとえば7月31日には、過去最多の5664人が検査を受け、翌日に発表された感染者は、やはり過去最多の472人となった。逆に7月23日から26日までは検査数が少なかったが、それに呼応して24日から27日までは感染者も少なかった。

 このように検査数と感染者数には強い相関があるので、第1波と第2波を単純に比較するわけにはいかない。数字からは第2波が強そうに見えるが、第1波のときは相当数の感染者が見逃されていた可能性が、きわめて高い。第2波と同じ数だけ検査を行っていれば、1日当たりの感染者が1000人超の日が何日もあったはずだ。第2波はむしろ「第1波より弱い」と考えたほうがよさそうである。

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