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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

人気シェフは手術延期…セカンドオピニオンは放射線科医にも相談を

公開日: 更新日:

 このコラムで取り上げた老舗洋食店「たいめいけん」の3代目・茂出木浩司さん(53)が、今月6日に都内のイベントに出演し、先月公表した早期の肺腺がんについて病状などを説明したそうです。

 一報が流れたときは9月に手術を受けると伝えられていましたが、店の100周年記念や移転、新店のオープンなど大事な仕事が重なり、手術の予定を来年に延期したといいます。

 仮に手術が1月とすれば、8月の肺腺がん判明から5カ月。そんなに治療を遅らせて大丈夫なのかと思われるかもしれません。報道によれば、経過観察しながら、セカンドオピニオンも取り、仕事と治療のタイミングをはかって万全を期したそうです。

 結論から言うと、2カ月に1回くらいのペースで検査をしながら来年1月の手術を目指すというのは、ありうる選択肢でしょう。茂出木さんのように検診で偶然見つかったような肺腺がんは一般に悪性度が低いことが多く、早期なら経過観察の条件付きで治療を待つことは可能です。

 で、今回改めて取り上げたいのは、治療の選択とセカンドオピニオンについて。茂出木さんは、セカンドオピニオンを取り、手術延期の戦略を練ったといいます。推測するに、そのセカンドオピニオンの内容は手術のみで、放射線の説明や可能性はテーマになっていないと思うのです。

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