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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

大腸がんは「ステージ4」でも手術できれば生きられる

公開日: 更新日:

 タレントの轟二郎さん(享年65)の命を奪ったのは、大腸がんと報じられました。訃報が流れた6日の公式ブログには、「大腸がんを患ってから1年半ほどの闘病の末でした」と書かれていて、2月には、手の施しようがなく、摘出手術ができないと告知されていたそうです。それから半年あまりの最期。つらい闘病生活だったかもしれません。

 大腸がんは、2019年の罹患数が1位の15万5400人、死亡数が2位の5万4200人。食の欧米化が定着し、最近急増しているがんです。その説明に加え、轟さんの訃報に触れると、怖いがんと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 大腸がんの10年生存率は、ステージ1が92・9%で、ステージ2は81・0%、ステージ3は73・5%。末期のステージ4でも12・7%に上るのです。大腸がんと並んで治りやすいがんといわれる胃がんも、ステージ1の10年生存率は90・7%ですが、ステージ2で54・9%に下がり、ステージ4は4・4%ですから、その差は歴然。

 その点からみると、轟さんの闘病生活は非常に短く、かなり進行していて、転移していたことがうかがえます。

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