顎<上>歯科医の新常識「噛み合わせはいじらない方が良い」

公開日: 更新日:

 中でも最も強い寄与因子とされるのが、「TCH」と呼ばれる上下の歯を接触させ続ける習慣(クセ)だ。

 本来、上下の歯が接触する時間は「食べる」や「話す」などのときの瞬間的なもの。普通は上下の歯が接触している時間の合計は「1日20分程度」だという。噛み合わせの悪さが寄与因子として影響が少ないのは、そのためだ。

「2000年ごろから、顎関節症に大きく影響する寄与因子を探る調査研究が進められてきた結果、見つかったのがTCHです。顎関節症の8割近くの患者さんは、このTCHを抱えています。TCHは上下の歯を軽く接触させている小さな力でも、長時間にわたって力がかかり続けていることで、関節や筋肉には大きな負担となり、血流を悪化させてしまうのです」

 パソコン作業をしていて、いつの間にか歯を食いしばっている人も多いのではないか。自分がTCHかどうか確認するには、唇を閉じて上下の歯を離した状態にする。無意識でいて10分後、歯を離していることに違和感があったり、上下の歯が接触していたらTCHの可能性が高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし