著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

厚労省と警察で異なる 「交通事故」の死者数は3種類ある

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 一方、欧米では30日以内死者数が一般的で、24時間死者数は重視されていない。そのため日本の警察も、数年前から30日以内死者数を公表するようになった。とはいえ、いままでの慣習から抜けられず、単に交通事故死と言えば、いまでも24時間死者のことを指している。くだんの1418人も、24時間死者数というわけだ。

 当然ながら、30日以内死者数のほうが大きいのだが、残念ながら月ごとの数字が公表されていない。そのため2019年上半期の数字は分からない。おそらく1930人か、それに近い数字になるはずである。

 ところがどうも、そうではないらしい。年間の交通事故死者数が、人口動態と警察庁とで、大きく違っているのである。たとえば2019年全体の数字でみると、次のようになっている。

・人口動態調査 4279人
・警視庁(24時間) 3215人
・警察庁(30日以内)  3920人

 24時間死者数との差は1000人以上だし、30日以内と比べても359人も違っている。つまり、事故から30日以上経ってから亡くなるひとも、かなり大勢いるということだ。我々が普段、目にするのは警察庁の24時間死者数なのだが、本当はそれよりずっと多く亡くなっているのである。

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