ウイルス感染予防ではなぜ「乾燥」を避けることが重要なのか

公開日: 更新日:

 人体と同じように、ウイルスにも水分が含まれている。湿度が高い環境では、ウイルスが空気中の水分を取り込んで重くなるため、長時間にわたって空気中を漂うことができなくなる。感染者が咳やくしゃみをしたときも、遠くまで飛散することなくすぐに地面に落下して感染力が失われる。

「反対に湿度が低く乾燥した環境では、ウイルスに含まれる水分が蒸発して軽くなるため、長時間浮遊しやすくなります。その分、口や鼻から侵入する可能性が高くなり、感染力が強くなるのです」(藤田氏)

 新型コロナウイルスはまだわかっていない点も多いが、これまでに気温や湿度との関係について調べた研究がいくつか報告されている。米国メリーランド大のグループが、世界の50都市を対象に気温・湿度と新型コロナウイルスの流行の関係を分析したところ、平均気温が5~11度で湿度が低い地域に感染者が多く集中していたという。

 別の研究では、気温と湿度が低いという要因だけで感染の広がりをすべて説明できるわけではないとしているが、やはり乾燥はしっかり対策したほうがよさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗