免疫力アップのカギはミトコンドリア ワクチン開発者が解説

公開日: 更新日:

 免疫システムに関わっているのが免疫細胞で、免疫細胞は主に核、細胞膜、細胞質で構成されている。ミトコンドリアは細胞質の一つで、細胞の活動エネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)を合成する働きを担っている。

「細胞の活動エネルギーをどれだけつくれるかによって、それぞれの細胞がきちんと役目を果たせるかが決まります。それは免疫細胞においても同じ。つまりミトコンドリアがきちんと働けるかどうかで、免疫細胞が分担する免疫機能の役割を十分に発揮できるかが変わってくるのです。複数の論文で、ミトコンドリア量が減少するとエネルギー生産が減少し、免疫細胞の機能低下が起こることが報告されています」

■青魚、豚肉、牛肉、大豆から摂取できる

 このミトコンドリアのエネルギー生産に欠かせない物質が還元型コエンザイムQ10(以下CoQ10)だ。ミトコンドリアの内膜に豊富に存在し、ATPが生産される過程で利用され、ほかの物質では代替できない。日本では、軽度及び中等度のうっ血性心不全症状を改善する治療薬として用いられているほか、健康食品やサプリメント、化粧品の成分としても使われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情