免疫力アップのカギはミトコンドリア ワクチン開発者が解説

公開日: 更新日:

「CoQ10は加齢で精神的・肉体的な負担が大きくなり酸化ストレスが増大すると、体内での消費量が増えます。一方で、加齢とともに体内での生産量が減少します」

 コロナは高齢者ほど重症化のリスクが高い。免疫システムを適切に働かせるために、CoQ10を積極的に摂取したい。

 なお、CoQ10投与でインフルエンザウイルスの増殖が抑制された動物実験の結果や、人間の臨床試験でCoQ10摂取で免疫指標が増加した結果など、CoQ10と免疫が関係していることを示す研究結果は複数ある。

「体内で生産される以外に食品からも摂取できます。イワシやサバなどの青背の魚、豚肉、牛肉、大豆などに豊富です。ただし食事量から取れるのは1日5ミリグラム程度。CoQ10の十分な効果を期待するには成人で1日100ミリグラムの補給を推奨するという研究報告があり、サプリメントを活用した方がいいでしょう」

 CoQ10の人間に対する臨床試験は膨大な数があり、安全性が確認されている。健常者を対象としたCoQ10を1日300ミリグラム、4週間摂取した臨床試験では、確かに安全と評価されており、日本人が1日150ミリグラムを1年間摂取した臨床研究でも、CoQ10が原因と考えられる重篤な有害事象は認められていない。

 コロナ対策にCoQ10を活用してはどうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも