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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

使い勝手は? GLP-1受容体作動薬に世界初の飲み薬が登場

公開日: 更新日:

■治療薬の選択肢が増えるのは非常にありがたいこと

 ただ、現時点では、飲み薬のGLP―1受容体作動薬が患者さんたちによく使われるようになるのはもう少し先かな、というのが私の印象です。飲み薬というのは利点なのですが、薬の成分の吸収率が胃の内容物で低下するため、飲み方に決まりがあるのです。

 それは、「1日のうちの最初の食事、または飲水の前の空腹時に薬を飲み、その後、少なくとも30分間は食事や飲水、ほかの薬の経口摂取を避ける」というもの。朝は、たいていみなさん忙しいですよね。そんな状況で「薬を飲んだ後30分間は食べたり飲んだりできない」のは、なかなか大変です。

 糖尿病患者さんは高血圧脂質異常症など、ほかの生活習慣病を抱えている人も多く、薬を複数種類服用している人も珍しくありません。他の薬の服用も30分間待たなければならないとなると、これまた一層大変です。この薬のために「時間がないから」と朝食抜きにするのは、特に糖尿病患者さんでは、ぜひとも避けてほしいことです。

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