夜トイレに行きたくなるのは病気の疑い…薬が必要な場合も

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 都内に住む60代の女性は、ここ数年夜中に何度もトイレに行きたくなってしまうのが悩みだと話す。「ひどいときは2、3度夜中に起きることもあります。この状態は改善できるのでしょうか。最近はトイレに行ったあと、再び眠ることが難しくなり、慢性的に寝不足状態なんです」と憂鬱な表情である。

「トイレに行く回数が1日8回を超えると頻尿と言います。まずは昼夜ともにトイレに行きたくなるのか、夜だけなのかをチェックすることが大切。昼夜両方の頻尿の代表的なものは、急に尿意を催す過活動ぼうこうや、尿の出が悪く常に残尿感がある前立腺肥大などの泌尿器科系の病気か、水分を多く取る多尿などです」(国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長=以下同)

 一方、就寝後に尿意を催し、トイレに行くために何度も起きなければならない状態は夜間頻尿とよばれるものだ。

「臨床的には夜2回以上トイレのために起きる人が夜間頻尿とされ、投薬などの治療の対象とされています。ただし、お酒や水を普段より多量に飲むなど、尿量が増えるようなはっきりとした理由があり、その時だけの一時的なものは頻尿とは言いません」(〆谷部長・以下同)

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