知っておきたい新型コロナウイルスと「腸」の深い関係

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 腸内環境が悪化すると、この免疫システムがうまく機能しなくなり、免疫力が低下してしまうのだ。

■バリア―機能の低下が重症化につながる

 また、腸が担っているウイルスなどの病原体を「侵入させない機能」も腸内環境が悪化すると低下してしまう。

「腸には『タイトジャンクション』と呼ばれるバリアー構造があります。隣り合っている腸の上皮細胞が密着結合して、病原体や未消化の栄養素などが腸の中に侵入するのをブロックしているのです。しかし、コロナウイルスに感染するとタイトジャンクションが障害され、粘膜組織の間に隙間ができてしまいます。すると、その隙間からウイルス、細菌由来の毒素などが血管内に漏れ出す『リーキーガット症候群』と呼ばれる腸の透過性亢進状態になり、血栓症をはじめとするコロナ感染症の重症化につながることが分かってきました」

 新型コロナウイルスの侵入をブロックしたり、重症化を防ぐには腸内環境の改善が欠かせない。そのために考えるべきは腸内細菌のバランスだ。

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