新型コロナの後遺症には「血栓」が大きく関わっている

公開日: 更新日:

 日本では新型コロナウイルスの感染者が44万人を超えているが、死亡者は約8300人で欧米諸国に比べると大幅に少ない。しかも、死亡者は70歳以上の高齢者が9割近くを占めていて、30代は11人、20代は3人しか確認されていない。ほとんどが軽症か無症状で回復していることもあり、「新型コロナに感染しても大したことはない」と楽観視する声も聞こえてくる。だが、新型コロナ感染症から回復しても、後遺症を訴えている人が増えており、コロナ後遺症の専門外来を設置するクリニックや病院が出てきている。

 国立国際医療研究センターの調査によると、退院したコロナ患者の約76%が後遺症を訴えているという。症状は「倦怠感」が最も多く、ほかに「気分の落ち込み」「思考力の低下」「頭痛」「息苦しさ」「体の痛み」「不眠」「動悸」「食欲不振」「嗅覚障害」「脱毛」「味覚障害」など多岐にわたる。また、後遺症を訴える患者は20~40代が多いというデータもある。

 こうした後遺症がなぜ起こるのかまだはっきりわかっていないが、一因として考えられているのが「血栓」だという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち