著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

大坂なおみが世界のメンタルヘルス意識を変える理由

公開日: 更新日:

 大坂なおみが全仏オープンテニスを棄権したニュースは、心の病気への意識を大きく変貌させようとしています。

 大坂なおみが当初「試合後の記者会見に参加しない」と宣言した時、称賛の一方で、批判も強くありました。テニス連盟は大坂に対し高額の罰金を科し、態度を変えないならトーナメントからの除名もにおわせるなど“強い球”を打ち返しました。

 ところが棄権したのは大坂の方でした。そして「長いうつで苦しんできた」と告白したことで誰もが目が覚めたのです。

 その瞬間、世界の論調は大きく変わりました。テニス連盟には批判が集まり、同じテニススターのセリーナ・ウィリアムズから、NBAバスケットやサッカーなどの有名選手までが、賛辞と温かい励ましのメッセージを送りました。

 背景にはほとんどクローズアップされることのなかったプロアスリートのメンタルの問題があります。彼らの35%が何らかのメンタルの問題を抱えているともいわれ、しかし心の病へのスティグマから、なかなか公にできないというのがこれまでの現状でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」