著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランスジェンダーの生徒は「自覚する性」のトイレに入るのを許可すべき 米で判決

公開日: 更新日:

 トランスジェンダーが生まれ持った性か、自覚する性どちらのトイレに入るべきかで、アメリカでは長年論争が続いています。民主党のオバマ大統領は2016年、全米の公立学校と大学に対し「生徒が自覚する性のトイレを使わせるべき」というガイドラインを出しました。

 しかし、強制力はないものの、テキサスなど保守共和党州は一斉に反発。続く共和党トランプ大統領はこのガイドラインを全面撤回し、トイレ使用に関する判断は各自治体に委ねるという立場を表明しました。民主・共和それぞれの政権の立場や判断の違いにより、トランスジェンダーのトイレ問題は政治的な色合いを帯びる形になっていたのです。

 今回、生徒の立場に立った判決が認められたことは、すべての人に平等の権利をという公民権の実現に一歩近づくものとして歓迎される一方、微妙な性の問題をどう扱うかの難しさも改めて浮き彫りになる形となりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!