著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

シメジの苦味成分にはがん抑制や心筋梗塞予防の効果が期待されている

公開日: 更新日:

「香りマツタケ、味シメジ」といわれるほど味に優れているキノコのひとつがシメジです。昔はヒラタケをシメジ状に栽培したヒラタケシメジが主流でしたが、私たちがイメージしているシメジ(ブナシメジ)が出始めたことでその名を譲りました。

 この頃は、ヒラタケシメジと区別するために本シメジと呼ばれていたそうです。ところが、栽培技術が進み、マツタケと同じように本シメジが量産できるようになったことで、本シメジの名を本家に返した形で、ブナシメジとして販売されるようになった経緯があります。「味シメジ」の言葉は、栽培困難だった高級な本シメジをマツタケと並べて表したものだったのです。

 そうはいってもブナシメジも負けず劣らずうま味成分であるグルタミン酸が豊富なキノコです。そして、そのほかにも塩分を体外へ排出してくれる働きがあるカリウムが100グラムあたり370ミリグラム(半パック分)含まれています。1食あたりのカリウム摂取量の目安は成人男性833ミリグラム、成人女性667ミリグラム以上とされていますので、カリウム摂取に一役買うことができるといえるでしょう。食物繊維は、水溶性と不溶性の両方が含まれるほうが体内時計を正常に働かせるために有益であることがわかっていて、シメジはその両方を含みます。シメジの摂取が乱れた体内時計を整えるきっかけになるとよいですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒