科学的根拠に基づく「老化を遅らせる」4つの方法 研究者が指南

公開日: 更新日:

 老いとともに病気のリスクは高くなる。しかし、そのリスクを下げる方法が、国内外の研究で明らかになっている。「老けない人は何が違うのか」を最近出版した昭和大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門主任教授の山岸昌一医師に話を聞いた。

「老化とは、体の主要な構成因子であるタンパク質の劣化です。タンパク質の品質が維持されれば、老化のプロセスが抑えられることは研究でも明らか。では、タンパク質の品質を劣化させる引き金はというと、それは糖化と酸化なのです」

 糖化とは、体内で過剰になった糖がタンパク質にくっつくこと。これが長年続くと、タンパク質が変性して劣化した物質「AGE(エージーイー=終末糖化産物)」になり、その蓄積が老化を促進させる。

 一方、酸化は物質が酸素と結合して変化すること。酸素の一部が「活性酸素」に変わり、それが過剰になると慢性炎症を起こし、タンパク質を傷つけ劣化させる。

「活性酸素は生体内にある抗酸化酵素などにより速やかに除去されますが、酵素もタンパク質なので、糖化でAGEが増えれば、活性酸素の除去を十分に行われなくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も