著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「バカ」「ちくしょう」と粗暴な単語を使う人ほど正直で誠実

公開日: 更新日:

 すでに開発されている誠実さや正直さを測るソフトウエアをもとに、参加者のフェイスブック上の行動を分析し、その上でソフトが、罵詈雑言や口汚い言葉、誠実な言葉といった言語学的検出を行う。そして、参加者の冒涜率とステータス更新における正直さの関係を調べたそうです。たとえば、ソフトが「バカ」とか「ちくしょう」といった言葉を検知し、その上でステータス更新時の「いいね」など好意的な態度や誠実な言葉がどれだけあるかといったことを照合するのです。

 また、アマゾンのサービスを使った調査では被験者に、よく口にする汚い言葉を挙げてもらい、「対面時」「独り言」「文章において」などシチュエーション別に頻度を尋ねました。その上で、「これまでに嘘をあまりついたことがない」など意地悪な質問を織り交ぜた誠実度を測るテストを行ったといいます。たしかに、その設問に「はい」と言える人は、嘘をつく傾向が高いと考えられますから、よくできています。

 これらの調査の結果、より多くの汚い言葉を使っている人たちが、実生活では正直であると示されたのです。口は汚いかもしれない。しかし、思ったことをそのまま言うからこそ誠実でもある。そう考えると、過度に自己嫌悪に陥る必要などないのです。

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