著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

食事はQOLに直結 満足した食生活を送るために訪問歯科を実施

公開日: 更新日:

 そんな在宅医療の一環の歯科治療によって、食べる喜びを取り戻された76歳の尿管がん末期の女性の患者さんがいました。30代の娘さんと2人暮らしで、介護ベッドを利用していましたが、伝い歩きなら自立歩行ができる状態。

 その患者さんに行った口腔治療を紹介すると、まずはレントゲン撮影で治療が必要な場所を見極め、虫歯の穴を消毒後に仮留め。そして、腫れている歯肉に抗生剤を注入し、歯石除去。虫歯を削り、最後にプラスチックの詰め物をして、さらに折れてとがっている部分を削って丸めるという本格的な治療です。

 ちなみに、もし抜歯をする場合などでも、たとえば血液をサラサラにする薬を飲んでいて出血が増える危険があっても、在宅医療でも調整が行われるので安心です。

 昨年11月に在宅医療を開始して、すぐ歯の治療を終え、1カ月後には家族で年越し。おせち料理に家族と舌鼓を打たれたり一緒に食事にも出かけられたりしたとのこと。ですが、今年の1月末には旅立たれていかれました。

 その後、しばらくして娘さんからお電話をいただきました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景