著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

「腱板断裂」の治療でまず行うのは注射による痛みの鎮静

公開日: 更新日:

 単独で働くアキレス腱断裂と異なり、チームで働く腱板断裂の治療では、断裂した腱板をつながなくても治療できないかと考えます。まず行うのは、痛みの速やかな鎮静。患部に焦点を合わせた注射治療を提案しています。またご自宅では、飲み薬や貼り薬を用意します。

 注射の中身は、凍結肩の炎症期と同じくステロイド剤をよく用います。ただし、持病などがあると使えないこともあるので、受診時には持病やアレルギー歴をメモしておいたり、お薬手帳や健康診断の結果のコピーを持参するとよいでしょう。

 痛みが取れれば、リハビリを行います。胴体と腕をつなぐ肩関節の筋肉は17個あり、そのうちの4つが肩腱板。残った腱板だけでなく、腱板周囲の筋肉も鍛え、チームプレーができるようにします。

 リハビリの具体例は別の機会に紹介しようと考えていますが、理想的には通院してリハビリの先生に直接指導を受けながら行う方が効率的かと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」