尿失禁は症状で対策も異なる 重症度を知るための自己チェック法「パッドテスト」

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4段階で判定

 パッドテストではまず、尿漏れを吸収できるようなパッドをつけて、水を飲む。パッドの重さはあらかじめ量っておく。次に尿漏れが起こりやすいような軽い運動をして、60分後に再びパッドの重さを量る。この間のパッドの重さの差から、漏れた尿の重さが分かる。それにより症状の重さを判定する。

「パッドテストの評価は漏れた尿の重さで行います(別項)。このときに、尿失禁のタイプによって基準を変えることはせず、どのタイプにも同じ基準を使い、『正常』『軽度』『中等度』『高度』の4段階で症状の程度を評価します。尿失禁を訴える患者さんの多くは軽症です。腹圧性尿失禁では、『軽度』『中等度』が多い。腹圧性では『中等度』までの場合は、『骨盤底筋トレーニング』などの自宅で治療できる可能性は高いのです」

 パッドテストの評価は次のようなものになる。別項の表の検査終了の算式に「(b)-(a)=(c)」とある。これはテスト後のパッドの重さからテスト前のパッドの重さを引いたもの。検査の判定結果は次のようになる。

■検査判定  

①「高度」と判定されるのは、結果が「10.1グラム」以上
②「中等度」と判定されるのは、結果が「5.1グラム」から「10グラム」の場合
③「軽度」と判定されるのは、結果が「2.1グラム」から「5グラム」の場合
④「正常」と判定されるのは結果が「2グラム」以下の場合

 パッドテストで2グラム以下の「正常」と判定されても、本人が尿漏れの違和感などで困っていれば受診した方がいいという。

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