「脱マスク」で大事なのは屋外か屋内かではなく感染経路を考えた予防策

公開日: 更新日:

 新型コロナ対策のマスクの屋外着用について医師や政府から見直しの声が相次いでいる。

「屋外では着用の見直しをしてもいいのではないか」(東京都医師会会長)

「(気温や湿度が高い時)屋外での人との距離が十分ある場合にはマスクを外すことを推奨しています」(官房長官)

「屋外で、距離もとって、会話もないところでは、当然マスクをする必要はない」(厚労省に助言する組織座長)

 新型コロナが流行して2年余り。この間、屋外でのマスク着用の合理性についてダンマリを決め込んでいた政府関係者や専門家が急に屋外での脱マスクを言い始めた。なぜか? 公衆衛生に詳しい、岩室紳也医師が言う。

「飛沫やエアロゾルの屋外での拡散を調べた新しい研究などは聞かないし、そもそも屋外で条件を同じにして研究するのは困難です。いま屋外のマスク着用を否定する科学的な根拠が増えたわけではありません。ただ、欧州や米国の一部の州や韓国などでは屋外でのマスク着用をやめた。米フロリダ州では公共交通機関でのマスクもやめた。これに合わせただけでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃