著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【狂犬病】島国の日本は“清浄国”だが世界では毎年5万人超が死亡

公開日: 更新日:

 狂犬病が発生していない「清浄国・地域」は、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム、そして日本だけで、いずれも島国です。大陸では野生動物が隣国からも入ってきてしまうため、なかなか防ぐことが難しいのでしょう。

 狂犬病は、狂犬病ウイルスによる感染症です。発症すると、神経が過敏になって水などを恐れるようになる特徴的な症状があるため、「恐水病」といわれることもあります。落ち着きがなくなって暴れるケースもあり、けいれんなども起こります。まだ有効な治療法はなく、ほぼ100%の患者さんが亡くなります。

 感染前であれば、ワクチン接種によって予防が可能とされています。そのため日本では狂犬病予防法によって、飼い犬の市町村への登録および毎年1回の狂犬病ワクチンの予防接種が義務づけられているのです。

 狂犬病発生国へ渡航する際は、渡航前の狂犬病ワクチン接種が必要です。また、現地の犬や猫などの動物には接触しないことが大切で、近づいたり手を出すのはやめましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?