著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

6月はプライド月間だが…米南部で強まるLGBTQへの医療差別

公開日: 更新日:

 実はフロリダ州ではこれに先駆け、通称「“ゲイと言うな”法」が成立していました。これは小学校3年生以下のジェンダー教育を禁止し、図書館からLGBTQに関する本を撤去するというものです。幼い頃の教育が性的志向に影響するのではという親の懸念が、こうした法令に反映された形です。

 実はこれはフロリダ州に限ったことではなく、アラバマ州でも同様の法律が成立、テキサス州やオハイオ州などでも同様の法案が提案されています。こうした保守共和党が優勢な州でLGBTQへの締め付けが強まり、リベラル民主党が強いニューヨークやカリフォルニアなどと強い対比を見せています。

 その背景には、極端に分断した今のアメリカでは、銃規制や人口妊娠中絶問題などと同様に、LGBTQの権利も政治問題になっているという現実があります。 

 特に共和党の政治家にとって、LGBTQの権利の拡大を快く思わない保守層の票を集めるのに、こうした法令や措置が役に立つと考えられているからです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢