著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

6月はプライド月間だが…米南部で強まるLGBTQへの医療差別

公開日: 更新日:

 アメリカの6月は「LGBTQプライド月間」です。特にLGBTQ人口が全米で最も多いニューヨークでは、街中にレインボーの旗がひるがえり、LGBTQの権利や文化を祝う様々なイベントが行われています。ところが南部の保守州では、10代のトランスジェンダーに対する医療が脅かされています。

 アメリカでは若いZ世代(10代〜25歳)の2割が自分をLGBTQと考えているというデータがあり、この数字は前のミレニアル世代に比べ倍増しています。自分の本当の姿でいられる社会になってきたという流れがありつつも、こうした変化を快く思わない保守層がいるのも確かです。

 南部のフロリダ州では先日、公衆衛生局長官が医療機関に対し、「10代のトランスジェンダーに対するホルモン治療や性別適合手術を行わないように」というお達しを出したことが明るみに出て大騒ぎになりました。さらに全年齢の貧困層に対し、国の保険を使ったこうした医療を禁止したために、LGBTQに対する差別と非難を浴びています。

 民主党のバイデン大統領はこれに反発し、大統領令を発令して「トランスジェンダーへの医療差別を禁止する。さらには国の保険を使ってLGBTQに対する転向療法(心理的・精神的な方法で性的指向を変えようとする試み)を行うのは違法である」と宣言しました。

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