著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国ではオミクロン株の猛スピード変異にワクチンが追いつかない

公開日: 更新日:

 アメリカは夏に向けた旅行シーズンを迎え、空の旅の旅客数も新型コロナのパンデミック前の水準に戻りました。一方で1日の感染者は10万人で高止まりしていますが、マスク義務付けなどの規制はなく、ワクチンと早期治療で対応しています。そんな中、関係者が頭を痛めているのは、新型コロナウイルスの変異株が次々と置き換わるスピードに、ワクチンが追いつかないことです。

 現在アメリカの感染の6割を占めるのはオミクロン株亜系統BA2.12.1で、その前のオミクロンBA2 株にわずか1週間あまりで取って変わるという凄まじい感染力を見せています。実際、私の周りの感染者のほとんどは3回目までワクチンを打っている、つまりブレイクスルー感染で、無症状の人もいましたが、数日間高熱が出た人もいました。

 この亜系統は、最初のオミクロン株の感染で得た抗体は効かず、ワクチンに対してもブレイクスルーしやすいとされています。特にワクチンを打って半年近く経つと抗体が減るので感染しやすくなりますが、それでも重症化を防ぐ効果は高いという臨床データが出ています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃