著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

新型コロナワクチンの種類で心筋炎のリスクは異なる?

公開日: 更新日:

 心臓の筋肉に炎症が起きてしまった状態を心筋炎、心臓の筋肉の周りを覆っている膜に炎症が起きてしまった状態を心膜炎と呼びます。頻度としてはまれですが、新型コロナウイルスワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。

 新型コロナウイルスワクチンによる心筋炎・心膜炎のリスクは、初回接種よりも2回目の接種で、また高齢者よりも若年者で高いことが知られていました。しかし、ワクチンの種類によってリスクが異なるのかについては、よく分かっていませんでした。そんな中、新型コロナウイルスワクチンと心筋炎・心膜炎の関連性を検討した最新の研究論文が、世界的にも有名な医学誌「Lancet」の電子版に、2022年6月11日付で掲載されました。

 米国の医療データベースを用いたこの研究では、新型コロナウイルスワクチンを接種した18~64歳の1514万8369人が対象となりました。対象者に接種されたファイザー/ビオンテック社製のワクチン1691万2716回分、モデルナ社製のワクチン1063万1554回分と、心筋炎・心膜炎の関連性が検討されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?