著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

片足で10秒立っていられる人は長生き? 英国の専門誌が報告

公開日: 更新日:

 年を重ねるごとに運動能力は低下し、体のバランス感覚にも影響を及ぼします。特に50代の半ば以降では、体のバランスを維持する機能が急速に低下するといわれています。

 これまでに報告されている研究データによれば、身体機能の低下は転倒の危険性を高めるだけでなく、生活の質や健康状態にも悪影響をもたらす可能性が示されていました。

 体のバランス機能を評価する方法に片足立ちテストがあります。片足でバランスを崩さずに立っていられる時間を測定するものですが、20秒未満の人では転倒する危険性が高いと判断されます。そんな中、片足立ちができる能力と、死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、英国のスポーツ医学専門誌に2022年6月21日付で掲載されました。

 この研究では51~75歳の1702人が対象となりました。被験者は片足立ちで10秒の間、バランスを崩さずに耐えられるかどうかをテストされ、片足立ちが維持できた人と、維持できなかった人で死亡リスクが比較されています。

 テストの結果、片足立ちが維持できなかった人は、被験者の20.4%を占めました。また、中央値で7年間にわたる追跡調査を行ったところ、死亡率は片足立ちが維持できた人で4.6%、維持できなかった人で17.5%でした。年齢、性別、肥満の度合いなど、死亡率に影響を与える因子について統計的に補正して解析すると、片足立ちが維持できなかった人は、維持できた人に比べて、死亡リスクが84%と高まると見積もられました。

 論文著者らは、「片足立ちができる能力は死亡リスクの低下と関連している」としたうえで、「中高年の健康診断に、片足立ち能力に関する項目を取り入れることで、有益な情報が得られる」と結論しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に