著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

新型コロナは屋内では2メートル以上の距離でも感染 論文報告

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、ワクチンの接種、マスクの着用、手指衛生のほか、「フィジカルディスタンシング」と呼ばれる対人距離の確保も効果的です。

 くしゃみ、咳、会話などで発生する飛沫や、エアロゾル(空気中を浮遊する微小な粒子)を介して感染する新型コロナウイルスは、感染者から1~2メートルの距離を確保することで、感染のリスクが大きく低下すると考えられてきました。

 しかし、屋内環境においては、飛沫やエアロゾルが長時間にわたり浮遊するとの指摘もあり、適切な対人距離について、一定の見解は得られていません。そんな中、屋内環境における新型コロナウイルスの感染リスクを検討した研究論文が、2022年6月29日付で英医師会誌の電子版に掲載されました。

 この研究では、22年1月19日までに報告された論文を網羅的に収集し、屋内環境における対人距離の確保と、新型コロナウイルスの感染リスクを検討した18論文について分析を行っています。なお、対人距離という観点から、家庭内感染など感染者と濃厚接触した事例や、接触感染など対人距離とは関連性の低い事例をまとめた論文は分析から除外されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝