ワクチン接種後に亡くなった91歳女性に初の死亡一時金 なぜ認められたのか?

公開日: 更新日:

 また、今回の分科会で死亡一時金の審査が集中したことについては「審査は申請書が整ったものから順次行われており、たまたま」と説明した。

 しかし、新型コロナワクチン接種による健康被害の救済を求める声が大きく無視できなくなったからではないのか。

■請求受理件数は3680件

 ただ、多くの人が救済について勘違いしていると思われることがある。それは救済されるにはワクチンによる被害があったと考える当事者が市町村を通じて申請しなければならないことだ。

 それを厚生労働省の分科会が審査して健康被害と予防接種との因果関係を否定できない場合に限り医療費や障害年金、遺族年金、死亡一時金などが給付される。「申請なくして給付なし」だ。

 厚労省には他に「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)」が開催され、予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い事例と薬機法に基づく製造販売業者からの副反応事例を調べている。1770件の接種後死亡事例等はそこでの数字だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」