歌手の浜中よし子さんは帯状疱疹をきっかけに女優業を離れ…

公開日: 更新日:

浜中よし子さん(歌手/83歳)=帯状疱疹

 18~19歳の頃だから、今から64年も前のことよ。当時は「帯状疱疹」なんて名前はなかったと思うわ。でもその名前の通り、帯状にブワッと湿疹ができたのはよく覚えています。

 あれは、私が日活という映画製作会社にスカウトされて入って1年が経った頃でした。当時は日本映画の黄金期で、日活には石原裕次郎さんや小林旭さんといった大スターがたくさんいました。

 高校を卒業したばかりで右も左もわからない歌好き少女だった私でも、今日はこっち、明日はあっちと、バス移動で撮影所をめぐる毎日でした。スカウトしてくださったのが裕次郎さんを育てた有名プロデューサー・水の江滝子さんだったこともあり、期待に応えようと必死でした。もちろん全部端役ですよ。でも撮影は早朝だったり、深夜だったり時間がめちゃめちゃで、次第に疲労とストレスがたまっていきました。

 そしてある朝、右胸の先にポチッと赤く小さい水疱ができたのです。それが痛いんですよ。アッという間にその日の夕方には2センチぐらいの幅で背中の方までぶよぶよとした水疱が混じる赤い帯が広がっていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁